重要な予算と間取り、そして場所

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重要な予算と間取り、そして場所ブログ:16/05/02


「今日の午後ライス、何がいい?」
ぼくは父親に尋ねた。

「テキが食べたいのぅ」
テキというのはビーフステーキのことだ。
昔はビフテキと言っていた。
父親はそれをさらに短くテキと呼んでいたのだ。

魚釣りが趣味の85歳の父親だから、
焼き魚とか、煮物とかを想像していた。

「ビフテキかぁ、うふふふ」
ぼくは意表を突かれて、笑いがこみ上げてきた。

父親は入院していた。しかも末期癌。
体質中には特有の疼痛を抱え、
痛み止めも欠かせなかった。

根治することはもはや不可能で、
治療はもっぱら痛みをとることと、
延命を秤にかけるような綱渡り状態だった。

体力的にも
ある種の小康状態でいられる最後の段階だろうと言う。

主治医と相談して
思い切って自宅へみっか間の外泊を決めた。
その1日目に食べたいと言ったのがビフテキだった。

上等の牛肉を張り込んで2枚買ってきた。
満足そうに食べる父親の顔を見ていると、
思い切って帰ってよかったと心から思った。

そして、自宅療養最後の日…
父親が自宅で過ごす最後かもしれないという
厳しい現実には気づかぬふりをして、
ぼくは尋ねた。

「今日は、何食べる?」
「お惣菜屋のコロッケがええのう。
アレならゴミも出んし、片付けもいらんしなぁ」

自宅で最後になるかもしれない食事に選んだのが、
お惣菜屋のコロッケ…

疼痛にいつ襲われるかわからない父親を
車で2時間かけて
病院まで送り届けなければならないという大仕事を控えている
むすめを思う父親の選択だった。

父親は最期までぼくを思い、気遣い、
父親としてぼくを甘やかしてくれるというのだった。

ぼくはこみ上げてくる何かをこらえるのに
これほど苦労したことはなかった。
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